始まったばかりの春、皆さんどうお過ごしでしょうか?本当に春はいいですね。何かを始めようという気にさせてくれますし。もう桜に関して個人的に思うに本当に咲く美しさと散る美しさをね、一度に表現してしまうところに桜の魅力があるんだと思います。本当にまるで春夏秋冬を予告しているかのごとくにね、まー刹那的な意味も前向きに解釈できる春夏秋冬の春をさびしく迎えるのもなんですし、先週のお約束通り パーッとやる気にさせてくれるパワフルな曲を中心にお送りしたいと思います。
落ち込んでいる人もたくさんいると思うけども、たった1時間半のハピネスです。笑顔を取り戻して、ロックンロールだよね!と最後には言ってしまえるという辛さと喜びを思い出してもらいたいと思って今夜も 最高のナンバーを本当に自分のレコード棚から引っ張り出してきました。最後まで自分なりのノリでロックンロールを楽しんでください。それじゃ、まず景気づけに一発いきましょうか!エディ・コクランでカモン・エヴリバディ!
C'mon Everybody / Eddie Cochran
えーロックンロールはね、ホントに時代を反映しているといって過言じゃないと思います。一言でロックンロールと言ってもホントにスローな曲の中にそれを感じる人もいれば、ガンガン速いのじゃなきゃロックンロールじゃないっていう人もいるし、本当にいまの自分の気持ちみたいなものにフィットしたタイミングというかフィットした時が自分にとってのロックンロールなんじゃないかなと最近僕は思っていますし、きっとみんなもそう感じてるんじゃないかと思うし、感じる時もあるんじゃないでしょうか?
まーでも今回は歴史のお勉強は置いといてロックンロールの普遍的なところをキーワードに新旧一切関係なしというところで行きたいと思っています。エディ・コクランといえばジグ・ジグ・スパトニックというのも無理やりなんですけれど、本当にエレクトロニクスとオールドスタイルなロックンロールをグラマラスにドッキングさせたグループですね。えーじゃその中から、誰でも成功が手に入ればいいなと思っているはずです。ジグ・ジグ・スパトニックでサクセス!
Success / Sigue Sigue Sputnik
ジグ・ジグ・スパトニックでサクセスでした!えーこのジグ・ジグ・スパトニックだけじゃなくね、新しいロックンロールも確実に生まれています。 えー今回はギターを核にした本当に新しいタイプのロックンロールを3曲続けて送りたいと思うんですけれども、自分がギター弾きだっていうことが手伝ってか好きな曲のほとんどにギターの音が鳴っているんですけれども、逆にそれが好きだからギターを弾き始めたのかもしれないですね。じゃー今日はアンダーワールドでマーシー、スティーブ・サラス・カラーコードでブラインド、ダン・リード・ネットワークでドゥーイング・ザ・ラヴ・シング、3曲続けて聴いてもらいます。
Mercy / Underworld
Blind / Stevie Salas Colorcode
Doin' The Love Thing / Dan Reed Network
えー時代が生んだエレクトロニクスを本当にうまく持ち味に取り入れて、自分たちの持ち味にした3アーティストを紹介しましたが、本当にもちろんロックンロールはノリだと思います。 もうロックンロールはバンドじゃないとイヤだって言いたい人もたくさんいると思いますし、たしかに、4人とか5人とか6人とか7人とか8人とかなりのグルーヴがね、ピッタリあった時に生まれる圧倒的なパワーは本当にすべての音楽を超えてしまったりするものですよね。最近は本当にたくさんの人が、若い人たちとかが自分でプレイする楽しみを見つけてバンド組んだりしているみたいだけど、本当にいいことだと思います。楽しむだけじゃ云々とぬかす評論家の先生たちもいるみたいですけれども、楽しむこと知らないやつが本当の悲しさなんか感じられないんじゃないかなと思うな。もちろん逆のことも言えると思いますけれども。
さて、今夜はそういった楽しさとグルーヴを十分にもったバンドを3つ紹介します。ウッデントップスでメイビー・イット・ウォント・ラスト、ザ・ナックでマイ・シャローナ、ゴッドファーザーズでウォーキン・トーキン・ジョニー・キャシュ・ブルース。
Maybe it won't last / Woodentops
My Sharona / The Knack
Walking Talking Johnny Cash Blues / Godfathers
えーロックンロールは気持ちに近い分だけ日常的な音楽だと思います。いつ流れていても邪魔にならない音楽とでもいうんですかね。もちろん凄い落ち込んでいる時とかにハッピーな曲とか流れてくると、その曲が恨めしく思えたりもしますけどね。人の気も知らないで、みたいな。まぁそういったハッピーなものとは逆にダークな面をスゴい強調したバンドも数多いんですが、人がそういったダークな部分だったりヘヴィーで凄い力強くてタフな部分に惹かれる時もあるっちゅうことも、ホントそれだけ、音楽、ロックンロールは気持ちに近いものだと言い切れるんじゃないでしょうか?
えー今日はちょっとヘヴィー目な曲も選んでみてきました。凄い気に入っているバンドで、サンズ・オブ・フリーダムっていうバンドがあるんですけれども、凄いヘヴィーなドラミングとベースのリフの中にギターが絡む凄いタフな押し押しのビートは本当に気持ちいいものがあります。今日はそのサンズ・オブ・フリーダムのファーストアルバムの中から2曲続けて、スーパー・クール・ワゴンとザ・クリミナル、そしてムッソリーニ・ヘッドキックっていうバンドでヨーロッパっていう曲を聴いてもらいます。
Super Cool Wagon / Sons of Freedom
The Criminal / Sons of Freedom
Europe / Mussolini Headkick
おっとヘヴィーな曲の後にいきなり明るいのかかりましたけど、ヘヴィーだったかな?時にはヘヴィーにグッショグショになりたい時だってありますよね。よしっ!だんだん自虐的な方向に向かってるあなたをもっと辛くさせてあげましょう!タックヘッドでティッキン・タイム・ボム、そしてミニストリーで、うわぁNHKでミニストリーかけちゃう?はい!ミニストリーでシーヴス。
Ticking Time Bomb / Tackhead
Thieves / Ministry
はい!もうヘヴィータイム終わり!自分で始めておいて自分で終わっちゃう、楽ですね、うん、非常に楽です。えーなんかキムチの後に大福をどうぞと無理やり勧める感もあるけれども、甘い中にもキレがあるっつー曲を聴いてもらおうかな。
えー次に紹介する3アーティストも全曲いいから本当に選ぶのが難しかったんだけど、とりあえず今回はこの3曲をかけたいと思います。ザ・ビートルズでアイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア、スィートでフォックス・オン・ザ・ラン、チープ・トリックでドリーム・ポリス。
I Saw Her Standing There / The Beatles
Fox On The Run / Sweet
Dream Police / Cheep Trick
えー新しいもの旧いものぐっちゃぐちゃにお送りしていますが、ロックンロールの歴史っていうのも本当に長いわけで、辿っていくと結局行き着くところは同じだったりするもんですけれども、でも、ふとした曲との出会いをきっかけにね、いろいろなアーティストの音にも耳を傾けてもらいたいと思います。それも本当にロックンロールの楽しみ方のひとつですから。
じゃ、ここで、僕の大好きなギタリストが、大好きなギタリスト達のプレイを織り交ぜた名曲を送ります!ジミヘンもクラプトンもキースもこの曲で笑っています。後半のギターバトルをお聴き逃しなく。クリス・スペディングでギター・ジャンボリー!
Guitar Jamboree / Chris Spedding
僕は女性ヴォーカル大好きなんですけれども、というと手前味噌というかあまりにも私的に捉えられがちかもしれないけれども、彼女達の気持ちとあまりにもフィットした表現力は男性の人も見習うべきだと思います。いずれ機会があったら女性ヴォーカリスト特集っていうのもやってみたいと思うんですけれども、一晩じゃ足りないかもしれないですね。とりあえず今夜はこの3曲を選んできました。ダスティ・スプリングフィ-ルドでアイ・ウォントゥ・ビー・ウィズ・ユー、あなたといたい、という曲とメリーポピンズのサントラからスーパーカリフラジャリスティックエクスピアリドウシャスというジュリー・アンドリュースのおまじない、ダルベロでタンゴ。
I Only Want To Be With You / Dusty Springfield
Supercalifragilisticexpialidocious / Julie Andrews
Tango / Dalbello
えー初めに紹介したダスティ・スプリングフィールドのアイ・オンリー・ウォントゥ・ビー・ウィズ・ユーという曲は、ベイ・シティ・ローラーズのヒットでも憶えている人もいるかもしれないけれども、あなたと一緒にいたいだけっていうあまりにも切ない歌なんだけど、こうやってカラっと歌われると逆に気持ちにすんなり入ってきちゃったりしますよね。
次に紹介したメリーポピンズのサントラからの、長いからいわないけれども、僕ってデカい図体してる割にはディズニーのサントラみたいなものに凄い影響を受けていて夢見心地にさせてくれるっていうのかな、そういう部分が僕にはフィットするっていうか、そういう時もあるっていうか。
そして、3曲目に紹介したダルベロっていう人なんですけれども、彼女のセカンドアルバムはミック・ロンソンというギタリストがプロデュースしていて、すごい知的な中にもワイルドな声と感性ですごいタフな表現力をもった強い女性を感じさせてくれる ダルベロという人を紹介しました。
えー女心と春の空でもないですけれども、春の始まりを音とともに感じていただけましたでしょうか?今回はロックンロールというものをまったく個人的な解釈でお届けしましたけれども、嬉しいかな悲しいかな日本という国は春で始まって冬に終わります。すごいはっきりしてるからね、四季が。始まりが弱気じゃホントに何もできませんから。かといって、ずっとお花見気分を引きずっていたらね、あまりにもバカボンのパパすぎる!うん。とにかく緊張感とリラックスが入り乱れる季節ですから財布の紐を緩めずにパンツのゴムを締めましょう、はい。
だんだんお便りが来るようになったんですけれども、まだまだ足りない!ホントに皆さんのお手紙がこの番組のバロメーターになっていくわけですから、ホントに手紙来ないと降ろされちゃいますから。書こうと思ったときがホントに手紙なんですから遠慮しないで書いてください。スタジオとか飛行機とかベッドの中とかでいつも読んでます。全部に返事ホントにかいたらよいんだろうけど、なかなかそういう時間もなくて返事をかくことはできないけれども、電波を通してこの音で皆さんに答えられるわけですからそういった意味では本当に幸せに思ってます。ホントに来週あたりからきっと少しずつ皆さんのお葉書も紹介できると思いますし、是非どんどんお便りを下さい。
お便りのあて先を言っておきます。
郵便番号XXXXXXXXXXXXX
NHK FMミュージックスクエア
木曜日 布袋寅泰の係までドシドシ送ってください。
今回はロックンロールにまっすぐにお辞儀をして終わりたいと思います。 ボブ・ディランよりジョン・レノンよりハートに直接届くロックンロール。僕らのバイブルです。 キース・リチャーズでメイク・ノー・ミステイク、失敗すんなよ!っていう曲ですね。それを聴きながらお別れします。
また、来週のこの時間まで、さよならーおやすみー。
Make No Mistake / Keith Richards
ムック「布袋寅泰のRadioPleasureBox」の巻末に掲載のOAリストは順番が異なっている他、OAされていない曲が3曲あります。
Seven Days Too Long / Dexys Midnight Runners
Born to Run / Bruce Springsteen
Tension / Killing Joke
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