BOØWY 30th Anniversary 20121224
BOØWYのメジャーデビューから30年ということで、オリジナルアルバムがBlu-Spec CD2仕様の高品質盤としてのリイシュー(MORALはSHM-CD)、BOØWYの初ライブ・アルバムであるGIGSが、全て武道館公演の音源を収録し“NAKED”として新たにリリース、BOØWYのDVDをBlu-ray化した映像版BOØWY COMPLETEが発売されました。また、シングル盤のBOX仕様、ファン投票によるベスト・アルバムなども予定されています。
今回の一連のリリースの中で、武道館のライブアルバムの発売は、BOØWY作品のリリース史上に残る大きな事件ともいえる出来事ではないでしょうか。武道館のライブを収録したBOØWY初のライブアルバムとして1986年に限定リリースされた“GIGS” JUST A HERO TOUR 1886は、武道館ライブも収録されているがほとんどが他の会場の音源であり、オーヴァーダビングも施されている。BOØWYはあくまでもライブ・バンドであり、その当時ベスト・アルバムを出すならライブ・アルバムとしてリリースしたいというメンバーの気持ちがそのまま反映された作品であり、ライブハウス武道館という日本の音楽シーンに永遠に残り続けるであろう名言も、このアルバムが存在が非常に大きい。
そのライブ・アルバムが、全て武道館の音源を使用し、そのままの形で“GIGS" JUST A HERO TOUR 1986 NAKEDとしてリリース。生まれ変わったというよりも完全な新作である。全てのBOØWYファンは必聴であるわけですが、ロック好きな人に是非とも体験してもらいたい素晴らしい作品になっています。
前置きが長くなってしまいましたが、BOØWYのブルーレイ盤のリリースについて。これには様々な意見があるようですが、値段設定、単品売りの有無、画質については不満を持っている人がどうも多いようです。売り方については、不満が出るのは仕方ないとはいえ、商魂丸出しだの、食い物にするな、メンバーは望んでいない!だの妄想が激しいというか思い込みが強すぎるというか残念な意見がレビューサイトなどで目につきます。いわゆる中二病まんまの意見や考えの大人の人って結構多いよなとは思ってはいるんですが、こういうときになおさら実感してしまいます。そしてPistolsのE.M.Iの影響もあるんでしょうけど、矛先が全て製造元のレコード会社に向けられているようです。大元のYUI MUSICは?あとEMIって曲は勝手に契約解除されたことについて・・・の歌ですけどね。
さて、ブルーレイということで、多くの人が気になるのが画質でしょう。ブルーレイ化を手がけるのはハリウッドの大作の修復で定評のあるリライアンス・メディア・ワークス社なんていう、いかにも凄そうな感じがするプレスリリースがありましたが、海外と日本では高画質の基準がそもそも異なりますし、DVD化の際のマスターをHD化するだけなのでは・・・つまり古い映画がフィルム自体をリストアしデジタル化際にも修正加工を施し、見違えるような作品になるのと話が違うんです。
最初に結論として言ってしまいますが、画質に期待して見るのはやめておいた方がいいです。
思えば、ロックンロール・サーカスの音源がリリースされた時、CDが24bitリマスター、BOØWY史上最高の云々とうたっておきながらもCCCD仕様。そして肝心の音質が悪い(といってもライブの前の方の曲だけなのですが)。あれが仮に発掘された音源をそのまま加工なしで出します、と、今回のGIGSのNAKEDのようなスタイルでのリリースだったら、過剰な期待が故のガッカリ感もずっと少なかったかもしれません。
BOØWYのBLU-RAY COMPLETE・・・画質は向上はしています。ただし見違えるような違いはありません。DVD再生時のアップコンバーターが優秀なプレイヤーだと、さらに差が小さくなるとおもいます。Blu-ray盤を見てガッカリして、こんな汚かったっけ?とDVD盤の方を見なおしたらもっと画質が悪く感じるでしょう。そしてなんとも言えない変な気持ちになると思います(笑)DVDをDVDプレーヤーで、昔のテレビで見るのが一番綺麗かもしれません。
買うメリットは?
ロックンロール・サーカスのオフィシャルでの新映像が見れること。
あとCASE OF BOØWYがディスクチェンジなしで一枚で見れます。
そして、布袋さんのMEMORIAL SUPER BOXと比べればだいぶ小さいんですが、箱が大きいので所有欲は満たされるかもしれません。人によっては大きすぎるかもしれません。箱自体は高級感あります。
私自身は、メリットとか何も考えずに、単純にBOØWYが好きで、初のブルーレイ作品ということだけで買ったんですけどね。いくら画質がイマイチでも手に入る中では最高画質。昔のものだから仕方ないし、BOØWYの魅力は何も変わらない。それでいいんじゃないでしょうか?
とはいっても、ファン投票のベストアルバムについてだけは、躊躇してしまいます。
ベストアルバムということで、ターゲットは、BOØWYをあまり知らない若い世代、入門編的な位置なんだと思うのですが・・・自分たちの投票により収録曲が決まる、次の世代へ語り継がれるべきアルバム、というようなコンセプトは、BOØWYのファン層にはどうなんでしょう?ファン投票によるベストアルバムっていう企画自体はよくあるものでしょうけど、そういうもの自体にアンチな人が多いんじゃないですかね。。。THIS BOØWYという大ヒットベストが既にあり、その後のDRAMATICとDRASTICというベストは商業的にもファン心理的にもどうだったの?という疑問が残っていますし、出来れば今回のSTORYも他のアーティストのベストとは違う“何か”を表現して欲しかったな、と思います。例えば2枚組なら、1枚目はスタジオ録音もの、2枚目はそれのライブヴァージョンとか。曲順もまんま同じだったりしたら結構面白いと思うのですが。
次は、35周年?40周年?か分かりませんが、発見!発掘!ということでのリリース。今後もひょっとしたらあるかもしれませんが、私自身はその度にワクワクできる喜びをきっといつまでも持ち続けると思います。5年後、10年後にCDはどの程度残っているかわかりませんが、新たなBOØWY COMPLETEとかでるかもしれませんね。そしてその頃ハイレゾ音源はどのくらい普及しているのか・・・
そうそう布袋さんの映像作品も、新しいフォーマットで欲しいですね。GUITARHYTHM SERIOUS! CLIMAXの完全版のBDとか出たら本当に嬉しいんですけど。
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