2013年1月27日日曜日

BOØWY 1224 FILM THE MOVIE 2013

BOØWYの1987年12月24日の渋谷公会堂の記録は、1224というタイトルで映像化されましたが、デビュー30周年記念活動の一環として、映画として公開というニュースを見た時、1224を使って関係者やメンバーのインタビューといった何かしらの映像を加えたドキュメンタリー映画として公開するのかな、と思っていたんですが、“マルチテープ発見”という衝撃的な記載が・・・・つまり音声が記録された完全なテープが発見ということです。単純にONLY YOU部分の映像が欠落していたものとばかり思っていましたが、音声部分が欠落していた→やむなく映像もそこだけカット、ということだったのでしょうか?

(公式アナウンスで音声部分はDVDのものから・・・とのことでした。情報に翻弄されてしまいました。3.17 追記)

ライブCD付きチケット発売ということですし、1224の音に不満だった自分としては、非常に期待してしまいます。

しかし、BOØWY BLU-RAY COMPLETEの発売に、今回の映画の映像と音を使ったものを収録できなかったのでしょうか?12/24という重要な日付での発売との兼ね合いなのかどうかわかりませんが、仮に1224が完全版さらに音が良くなった、ということならば、購入する人はもっと増えたと思います。

様々な事情があることでしょうし、適当な憶測で批判などはしたくはないのですが、もったいないな、と思ってしまいます。

何はともあれ、映画、楽しみです。


2013年1月8日火曜日

The Next Day

DAVID BOWIEが2003年の『REALITY』以来、10年ぶりにニュー・アルバムをリリースするというニュースに衝撃を受けた。タイトルは『The Next Day』。プロデュースは引き続きTony Visconti。この発表がされたのは、DAVID BOWIEの66歳の誕生日ということもあり、世界中で大きな話題となっています。

そしてアルバムより1曲『Where Are We Now?』のiTunes限定で先行配信もスタート。 PV(directed by Tony Oursler)も公開されました。


Where Are We now?
lyrics,music:David Bowie

Had to get the train from Potsdamer platz
You never knew that
That I could do that
Just walking the dead
Sitting in the Dschungel
On Nurnberger strasse
A man lost in time near KaDeWe
Just walking the dead
Where are we now?
Where are we now?
The moment you know
You know, you know
Twenty thousand people
Gross Bose Brucke
Fingers are crossed
Just in case
Walking the dead
Where are we now?
Where are we now?
The moment you know
You know, you know
As long as there's sun
As long as there's sun
As long as there's rain
As long as there's rain
As long as there's fire
As long as there's fire
As long as there's me
As long as there's you


2004年に心臓の疾患が見つかって以来、映画での出演以外の音楽的な表立った活動はまったくといっていいほど無く、事実上の引退とすら捉えていた人も多かったと思います。純粋に嬉しい限りです。

布袋さんもちょうど移住されたわけですし、何かしらの絡みを期待しているのですが・・・(^^)

ニューアルバムのタイトルが『The Next Day』で、ジャケット写真が、ヒーローズのジャケットをアレンジしたもの、これは何を物語っているんでしょうか?意味深です。製作期間は約2年間。リードトラックからはアルバムの全貌は掴めませんが、かなりロックなアルバムらしいです。期待しましょう。

2013.3.12 RELEASE 
01. The Next Day 3:51
02. Dirty Boys 2:58
03. The Stars (Are Out Tonight) 3:56
04. Love Is Lost 3:57
05. Where Are We Now? 4:08
06. Valentine's Day 3:01
07. If You Can See Me 3:16
08. I'd Rather Be High 3:53
09. Boss Of Me 4:09
10. Dancing Out In Space 3:24
11. How Does The Grass Grow 4:33
12. (You Will) Set The World On Fire 3:30
13. You Feel So Lonely You Could Die 4:41
14. Heat 4:25
Total (Approximately) 53:14

Bonus Disc (Deluxe version only):
15. So She 2:31
16. I'll Take You There 2:44
17. Plan 2:34
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2012年12月24日月曜日

BOØWY BLU-RAY COMPLETE

ボウイ ブルーレイ コンプリート

BOØWY 30th Anniversary 20121224


BOØWYのメジャーデビューから30年ということで、オリジナルアルバムがBlu-Spec CD2仕様の高品質盤としてのリイシュー(MORALはSHM-CD)、BOØWYの初ライブ・アルバムであるGIGSが、全て武道館公演の音源を収録し“NAKED”として新たにリリース、BOØWYのDVDをBlu-ray化した映像版BOØWY COMPLETEが発売されました。また、シングル盤のBOX仕様、ファン投票によるベスト・アルバムなども予定されています。

今回の一連のリリースの中で、武道館のライブアルバムの発売は、BOØWY作品のリリース史上に残る大きな事件ともいえる出来事ではないでしょうか。武道館のライブを収録したBOØWY初のライブアルバムとして1986年に限定リリースされた“GIGS” JUST A HERO TOUR 1886は、武道館ライブも収録されているがほとんどが他の会場の音源であり、オーヴァーダビングも施されている。BOØWYはあくまでもライブ・バンドであり、その当時ベスト・アルバムを出すならライブ・アルバムとしてリリースしたいというメンバーの気持ちがそのまま反映された作品であり、ライブハウス武道館という日本の音楽シーンに永遠に残り続けるであろう名言も、このアルバムが存在が非常に大きい。

そのライブ・アルバムが、全て武道館の音源を使用し、そのままの形で“GIGS" JUST A HERO TOUR 1986 NAKEDとしてリリース。生まれ変わったというよりも完全な新作である。全てのBOØWYファンは必聴であるわけですが、ロック好きな人に是非とも体験してもらいたい素晴らしい作品になっています。

前置きが長くなってしまいましたが、BOØWYのブルーレイ盤のリリースについて。これには様々な意見があるようですが、値段設定、単品売りの有無、画質については不満を持っている人がどうも多いようです。売り方については、不満が出るのは仕方ないとはいえ、商魂丸出しだの、食い物にするな、メンバーは望んでいない!だの妄想が激しいというか思い込みが強すぎるというか残念な意見がレビューサイトなどで目につきます。いわゆる中二病まんまの意見や考えの大人の人って結構多いよなとは思ってはいるんですが、こういうときになおさら実感してしまいます。そしてPistolsのE.M.Iの影響もあるんでしょうけど、矛先が全て製造元のレコード会社に向けられているようです。大元のYUI MUSICは?あとEMIって曲は勝手に契約解除されたことについて・・・の歌ですけどね。

さて、ブルーレイということで、多くの人が気になるのが画質でしょう。ブルーレイ化を手がけるのはハリウッドの大作の修復で定評のあるリライアンス・メディア・ワークス社なんていう、いかにも凄そうな感じがするプレスリリースがありましたが、海外と日本では高画質の基準がそもそも異なりますし、DVD化の際のマスターをHD化するだけなのでは・・・つまり古い映画がフィルム自体をリストアしデジタル化際にも修正加工を施し、見違えるような作品になるのと話が違うんです。

最初に結論として言ってしまいますが、画質に期待して見るのはやめておいた方がいいです。

思えば、ロックンロール・サーカスの音源がリリースされた時、CDが24bitリマスター、BOØWY史上最高の云々とうたっておきながらもCCCD仕様。そして肝心の音質が悪い(といってもライブの前の方の曲だけなのですが)。あれが仮に発掘された音源をそのまま加工なしで出します、と、今回のGIGSのNAKEDのようなスタイルでのリリースだったら、過剰な期待が故のガッカリ感もずっと少なかったかもしれません。

BOØWYのBLU-RAY COMPLETE・・・画質は向上はしています。ただし見違えるような違いはありません。DVD再生時のアップコンバーターが優秀なプレイヤーだと、さらに差が小さくなるとおもいます。Blu-ray盤を見てガッカリして、こんな汚かったっけ?とDVD盤の方を見なおしたらもっと画質が悪く感じるでしょう。そしてなんとも言えない変な気持ちになると思います(笑)DVDをDVDプレーヤーで、昔のテレビで見るのが一番綺麗かもしれません。

買うメリットは?

ロックンロール・サーカスのオフィシャルでの新映像が見れること。

あとCASE OF BOØWYがディスクチェンジなしで一枚で見れます。

そして、布袋さんのMEMORIAL SUPER BOXと比べればだいぶ小さいんですが、箱が大きいので所有欲は満たされるかもしれません。人によっては大きすぎるかもしれません。箱自体は高級感あります。

私自身は、メリットとか何も考えずに、単純にBOØWYが好きで、初のブルーレイ作品ということだけで買ったんですけどね。いくら画質がイマイチでも手に入る中では最高画質。昔のものだから仕方ないし、BOØWYの魅力は何も変わらない。それでいいんじゃないでしょうか?

とはいっても、ファン投票のベストアルバムについてだけは、躊躇してしまいます。

ベストアルバムということで、ターゲットは、BOØWYをあまり知らない若い世代、入門編的な位置なんだと思うのですが・・・自分たちの投票により収録曲が決まる、次の世代へ語り継がれるべきアルバム、というようなコンセプトは、BOØWYのファン層にはどうなんでしょう?ファン投票によるベストアルバムっていう企画自体はよくあるものでしょうけど、そういうもの自体にアンチな人が多いんじゃないですかね。。。THIS BOØWYという大ヒットベストが既にあり、その後のDRAMATICとDRASTICというベストは商業的にもファン心理的にもどうだったの?という疑問が残っていますし、出来れば今回のSTORYも他のアーティストのベストとは違う“何か”を表現して欲しかったな、と思います。例えば2枚組なら、1枚目はスタジオ録音もの、2枚目はそれのライブヴァージョンとか。曲順もまんま同じだったりしたら結構面白いと思うのですが。

次は、35周年?40周年?か分かりませんが、発見!発掘!ということでのリリース。今後もひょっとしたらあるかもしれませんが、私自身はその度にワクワクできる喜びをきっといつまでも持ち続けると思います。5年後、10年後にCDはどの程度残っているかわかりませんが、新たなBOØWY COMPLETEとかでるかもしれませんね。そしてその頃ハイレゾ音源はどのくらい普及しているのか・・・

そうそう布袋さんの映像作品も、新しいフォーマットで欲しいですね。GUITARHYTHM SERIOUS! CLIMAXの完全版のBDとか出たら本当に嬉しいんですけど。

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2012年10月9日火曜日

[SHM-CD] COMPLEX [2012 Remastered]

COMPLEXのオリジナル2作品とライブアルバムの3作品のリマスター盤がSHM-CDとしてリリースされました。

リマスター盤といっても、リマスター=いい音、というわけではなく、音圧至上主義が蔓延したために、単純に音圧を上がり迫力は増してはいるものの音の強弱が犠牲となって音の広がりやニュアンスがスポイルされてしまい、リマスター盤が手放しで歓迎されるものでなくなっているというのも事実です。

リマスター盤でいうとCOMPLEX BESTでガッカリした過去があったので、今回も少し不安ではあったのですが杞憂でした。布袋寅泰作品ではおなじみのイアン・クーパー氏によるリマスタリングです。今回印象的だったのはヴォーカルとギターの音に艶が出たように聴こえることです。吉川晃司の声と布袋寅泰のギターが絡み付くように鳴ってるところが個人的に好きだったりするんですが、その魅力が増してうれしい限りです。全体的に音圧が上がり音が明瞭になったものの 『COMPLEX』と『ROMANTIC 1990』それぞれのアルバムが持っていた音のカラーはそのままです。『19901108』ももちろん良くはなっていますがインパクトはやはりオリジナル作品ですね。何度も繰り返し聴いたはずの曲なのに、新鮮味を感じるだけでなく新たな再発見もあったりと満足度は非常に高いです。

それぞれのアルバムの持っていた雰囲気はそのままで、良い音になり、しかもSHM-CDということで、COMPLEXが好きな人ならば是非とも揃えておいた方がよいと思います。布袋さん曰く「最後のCD化」です。ネットワークを使ったPC Audioも徐々に浸透しはじめており、CDという規格の古さから考えて本当に最後でしょう。24bit/96kHz or 192kHzでのハイレゾ音源の配信、いつかくることでしょう。

リマスター盤は各種配信サイトでも配信中です。どのくらい変わったか試しに1曲聴いて判断するのもよいと思います。1998年のリマスターのままなのがcomplex bestで他は2012年リマスターですので、聴き比べてみることをおすすめします。
COMPLEX
ROMANTIC 1990
19901108

>> COMPLEX

2012年8月24日金曜日

PROMETHEUS


プロメテウス
ギリシャ神話に登場する神
「先見の明を持つ者」「熟慮する者」の意
人類を作ったとされる
ゼウスが傲慢になった古い人間を大洪水で滅ぼし、新しい人間と神を区別しようと考えた際、彼はその役割を自分に任せて欲しいと懇願し了承を得た。プロメーテウスは大きな牛を殺して二つに分け、一方は肉と内臓を食べられない皮に隠して胃袋に入れ、もう一方は骨の周りに脂身を巻きつけて美味しそうに見せた。そして彼はゼウスを呼ぶと、どちらかを神々の取り分として選ぶよう求めた。プロメーテウスはゼウスが美味しそうに見える脂身に巻かれた骨を選び、人間の取り分が美味しくて栄養のある肉や内臓になるように計画していた。だが、ゼウスはプロメーテウスの考えを見抜き、不死の神々にふさわしい腐る事のない骨を選んだ。この時から人間は、肉や内臓のように死ねばすぐに腐ってなくなってしまう運命を持つようになった。

ゼウスはさらに人類から火を取り上げたが、プロメーテウスはヘーパイストスの作業場の炉の中にトウシンソウを入れて点火し、それを地上に持って来て人類に「火」を渡した。火を使えるようになった人類は、そこから生まれる文明をも手に入れることになった。

その行いに怒ったゼウスは、権力の神クラトスと暴力の神ビアーに命じてプロメーテウスをカウカソス山の山頂に張り付けにさせ、生きながらにして毎日肝臓をハゲタカについばまれる責め苦を強いた。プロメーテウスは不死であるため、彼の肝臓は夜中に再生し、のちにヘーラクレースにより解放されるまで半永久的な拷問が行われていた。
Wikipediaより

エイリアン』『ブレードランナー』といったSF映画の代表作品の監督であるリドリー・スコット監督が、1979年の『エイリアン』の前日譚として企画し、オリジナル作品として今年の6月に公開された映画『プロメテウス』。日本では海外から約3か月遅れ8月24日に公開。

“人類はどこから来たのか?”という人類の起源がテーマの壮大な作品としてプロモーション活動しているが、この作品はエイリアン・シリーズ前日譚が元であり、映画『エイリアン』を観ていないと深くは楽しめない。単体としてももちろん面白いのだが、人によっては、期待していた内容と違う、全然面白くない、気持ち悪い、という感想しか持たれないと思う。超個人的なことだが、幼少の頃、テレビでやっていた映画『エイリアン』で衝撃を受け、現在にいたるまで影響を受けている自分にとってはエイリアンは最重要作品の一つであるが故に、CMなどを見るたびになんだか悲しい気持ちになってしまう。

というわけで、『プロメテウス』を観る前に、エイリアン・シリーズを最低でも1作目、できれば全部観ることを強く勧めます。昔観たことあるという人も今一度復習するとよいと思います。ブルーレイも発売してますしね。

詳しい内容には触れませんが、以下『プロメテウス』の簡単な予備知識です。地球上のあちこちに存在する古代遺跡(現代科学でも説明がつかないものが多いですね)が共通のサインを持っており、それが宇宙のある惑星を示している。人類は進化論(教科書に載ってますが、現代では衰退してます。猿から人へ、は説明がつかなくなってます)で生まれたものではなく、その惑星に人類の祖先、または人類を創造した“エンジニア”がいるのではないか?ウェイランド・コーポレーションという大企業のCEOであるピーター・ウェイランドは、その謎の解明するために宇宙船プロメテウス号に出資し問題の惑星LV-233へ向かわせる。

まず、映画『エイリアン』の舞台が異なります。映画『エイリアン』ではLV-426が舞台です。映画『エイリアン』における最大の謎とされてきたスペースジョッキーと呼ばれるものが映画『プロメテウス』にも登場します(但し、同じものではありません)。エイリアン・シリーズでウェイランド湯谷(ユタニ)社という日系企業&アンドロイドがエイリアンを地球に持ち帰ろうという黒い目的がありますが、映画『プロメテウス』では合併前のウェイランド・コーポレーションになってます。

2012 ウェイランド社設立(11月10日)
2023 ピーター・ウェイランドの講演(★日本語訳
2089 映画『プロメテウス』
2XXX ウェイランドとユタニ合併
2092 エレン・リプリー誕生
2122 映画『エイリアン
2157 ウェイランドユタニ社がLV-426に開拓者派遣
2179 映画『エイリアン2』
2270 映画『エイリアン3』
24XX ウェイランドユタニ倒産
2470 映画『エイリアン4』

映画『プロメテウス』は、エイリアン・シリーズ前日譚ということですが、おそらくシリーズ化し(続編の製作はすでに決定してます)、最終的にエイリアン・シリーズに繋がるのではないかと思います。

映画『プロメテウス』様々な要素が詰まった深い映画です。古代文明の謎や人類の起源、宇宙などに興味ある人でエイリアン・シリーズ好きな人はどっぷりはまってしまう、ある意味マニア向け映画です。リドリー・スコット監督はエイリアン・シリーズでは1作目のみの監督なのですが、映画『プロメテウス』ではエイリアン・シリーズの各作品へのオマージュというか知っている人は思わずニヤっとしてしまうシーンもちりばめられています。

なお、のちに発売されるBlu-ray/DVDには劇場版からカットされた映像が大量に追加されるそうです。
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2012年8月22日水曜日

THE DARK KNIGHT RISES


クリストファー・ノーラン監督によるバットマンシリーズの最終章となるTHE DARK KNIGHT RISES。素晴らしくかつ凄い作品だった。バットマンビギンズ、ダークナイトから続く善と悪とは何か?という普遍的なテーマは変わっていないのだが、最終話では、現在の世界の情勢を随所に盛り込み、ヒーローの意義、そして社会とは?さらには人間とは何か?ということについての監督なりの回答を提示していると思う。

恐らく言いにくいから、という理由で邦題は“ライジズ”でなく“ライジング”になっているが、この映画は“rise”が重要で、ライジングでなくライズでないとダメだと思う。 なお、3部作のラストであるので、バットマン・ビギンズダークナイトをしっかり観た上での鑑賞が望ましい。というか、そうでないと意味がない。

内容については特に触れないが、思ったことを少し書いてみる。強引な部分やまとまっていないところもあるかもしれないがご容赦下さい。

世の中には本来善悪なんてものは存在しない。人が生活する場所・国におけるルールに沿うか沿わないかでしかない。人も、いい人、悪い人には分けられない。他人による見方でしかなく見方によればどっちにも見えうる。基本的に人は他人からよく思われたいものだろう。自己犠牲を払って人を救う、助ける行為、それが英雄視されるかどうかは、感情論を抜きにすれば、その行為を評価する人としない人の数の差でしかないのかもしれない。そしてその評価は、時として入れ替わる。プラスとマイナス、陰と陽、正と悪、すべては表裏一体である。人はどうしても、片方ばかりを望む。考えることは苦しいことだから誰かに答えを求めがちである。それは誰もが持つ心の弱さであり、その弱さが犯罪を犯すきっかけでもあり社会の歪みの根源ともいえる。

このバットマン・シリーズは、主人公ブルース・ウェインがの己の弱さの克服し、バットマンとなり(バットマン・ビギンズ)、大きな力を持つが故に生じてしまう悪との対決とさらなる葛藤、そして大きな決断(ダークナイト)、そしてバットマンの復活~解放までの物語である。そして主要な登場人物のストーリーにもそれぞれ意味がある。人間だれもが抱える内なる悩みを登場人物に重ね合わせることができるはずだ。

英雄とは何なのかーすべての人が英雄になれるという、どこにでもあるありふれたことと言ってしまえばそれまでだが、この作品では新しい形で見せてくれている。超越した存在、スーパースターがメインのようなヒーローものとは明らかに描き方が違う。人間臭いというか、ありのままを見せてくれる。スーパーヒーローなのに普通の人間っぽさがにじみ出ている。悪役にしても同じである。それがゆえに、ただの娯楽映画としてだけ観ると、脚本がグダグダに思えたり、フィクションなのに現実的におかしいという意味のないアラが気になったり(複数の進行を同時にみせるノーラン監督の見せ方は本当に秀逸!)、前作のジョーカーのインパクトと比較しつまらないという見方をする人が恐らく多いかもしれない。ゴッサムシティもニューヨークまんまで不満という人もいるかも。しかし、この映画は、そんなこと(というと語弊あるかもしれないが)は気にならないくらい、とにかく内容が素晴らしい。ダークナイトが世界で記録的なヒットしたのに日本ではイマイチだったのは、やはり映画の見方というか、まあ日本の社会上仕方のないことだろう。例えばダークナイトをアメリカとその軍事力、戦争、それに付随する社会問題と自然と重ね合わせて観ることは普通には無理がある。日本には自衛隊があり、実際かなり強力な軍事力を有しているが、敗戦国、原爆、核兵器はもっていない(ということになっている)、平和な国というイメージを多くの人が持つが故にリアリティがないからだ。

しかし2011年を経て、2012年を迎えいわば指導者(表立った)不在ともいえる現代社会において意識が変わった人は多い。それは“rise”という動詞が実にしっくりくる。THE DARK KNIGHT RISESに社会、人、自分自身を重ね合わせて、考えさせられる人は以前よりはきっと増えていると思う。一人一人が自身の力で考えて自己を高め行動する。既存の常識、信じてきたものを再考する。それぞれが筋の通った考えを持つ、そこに行き着こうと努力すれば社会、世界は変わるはず。そんなことまで思わされた作品でした。

深いテーマをもった素晴らしい作品は、世の中にはたくさんある。芸術は多くの人に伝わらないと意味がない。このクリストファー・ノーラン監督によるバットマンシリーズ3部作の凄いところは、世界中で多くの人が楽しませるエンターテインメントでありながらシリアスかつディープなテーマを持つという絶妙なバランスだと思う。ハリウッドもすてたもんじゃない。そして3部作ものの映画って・・・どうしても1もしくは2が面白くて3作目でガッカリするというパターンが多い気がしますが、このシリーズは順番に上がっていきます。人気ではダークナイトでしょうけどね。

映画でも音楽でも絵画でもなんでもそうだと思うのだが、作品を自分のものにできるかできないか・・・より素晴らしい作品を自分だけのものにしたい、そのためには己を磨くこと、楽しんで精進していきたいものです。